盲導犬/使用者との接し方

このページには、盲導犬やユーザーとの接し方に関して、基本的なことや気が付いたことを掲載してみました。

盲導犬を見かけたら・盲導犬との接し方

盲導犬と普通の犬はどうやって見分けるの?
盲導犬は、「ハーネス」と呼ばれる白い胴輪を付けています。ハーネスは、ユーザーが犬の動きを知り、盲導犬がユーザーの動作を感じるための、重要な連絡用具です。ハーネスを付けている盲導犬はお仕事中です。

盲導犬が歩いていました。おとなしそうだし可愛いから撫でてみたい(子供に撫でさせてあげたい)!
つい、撫でたくなってしまいますよね。しかし、視覚障がい者を誘導中の盲導犬はとっても集中しています。行く先に危険があるのかないのか、絶えず確認しています。この時に、不意に声をかけられたり、体を触られたりすると、集中力が散漫になってしまいます。そして、危険を見極めることが出来ず、思わぬ事故につながることがあります。どうか、歩いている盲導犬には触らずに、可愛らしい外見を愛でるだけにしてください。

一生懸命お仕事してるんだから、ご褒美におやつをあげちゃう!
お気持ちはありがたいのですが、盲導犬はおやつを食べることができません。盲導犬は決まった時間に、決まったモノを、決まった分量だけ食べるよう、しつけられています。これ以外の食べ物をあげれば、想定外の時間にトイレに行きたくなり、最悪の場合、漏らしてしまいます。また、食べ慣れないものを食べると、お腹を壊してしまったりもします。親切のつもりで食べ物をあげたのに、逆に盲導犬を苦しめる結果になってしまうことが多くあります。

犬が怖いくて仕方がないです。盲導犬は、噛んだり、飛び掛かったりしませんか?
ご安心ください。ハーネスを付けている盲導犬は、人に飛び掛かったり、噛み付くようなことは決してしません。そのように厳しくしつけられていますし、そもそも攻撃的な犬は盲導犬になれません。犬が苦手な方も、怖がったりせずに、温かく見守っていただけますよう、お願いします。

ユーザーが盲導犬を叱っているのを見た。可愛い犬を叱るなんて許せない。虐待ではないか?
犬も人間と同じように、失敗をすることがあります。例えば、吠えてはいけないところで吠えた場合、または、障害物の前で止まらなかった場合、「二度と同じ失敗をしてはいけない」とユーザーは盲導犬を厳しく叱ります。叱るときに叱らなければ、盲導犬は同じ失敗を繰り返し、最悪の場合、コンサートで吠えて周りの人を怒らせたり、交差点で止まらずユーザーもろとも事故に遭ったりするでしょう。盲導犬が人間社会の中で幸せに生きれるように叱責することは、意味の無い虐待とはまったく別のものです。それに、失敗をしなかった時やお行儀良くしていた時などは、一般の人が見たら気味悪く思うほど、褒めてもらえるのも盲導犬です。

視覚障がい者を見かけたら・視覚障がい者の誘導の仕方

駅の改札口で視覚障がい者が困っているようだけど、どうしたらいい?
「お困りですか?」や「お手伝いしましょうか?」などと声をかけ、本人に助けが必要かどうか、まず訊いてみましょう。視覚障がい者は、駅に限らず広い場所や混雑した所では、どこにどのような人がいるのかを、認識することが困難です。ですので、見えている方から、声をかけてくださると助かります。

声をかけたら「券売機まで案内してほしい」と頼まれたけど、どうしたらいい?
口頭で場所を説明する場合:
視覚障がい者の後ろに立ち、方向を時計の文字盤に見立てて指示してください。同時に大体の距離を教えてください。例えば、「2時の方向に5メートル進んだところが券売機です」といったように教えてくださると分かり易いです。
手引きで誘導する場合(盲導犬ユーザー):
視覚障がい者の前に立ちます。ハーネスを持っていない右手で、左ひじに掴まってもらいます。状況を口頭で説明しながら移動します。視覚障がい者に何か動作をしてもらいたい時は、口頭で指示を出して自ら動いてもらいます。体や服をつかんで引きずったり、回転させたりはしないでください。
手引きで誘導する場合(白杖使用者):
視覚障がい者の前に立ちます。白杖を持っていない左手で右ひじに掴まってもらいます。状況を口頭で説明しながら移動します。視覚障がい者に何か動作をしてもらいたい時は、口頭で指示を出して自ら動いてもらいます。体や服をつかんで引きずったり、回転させたりはしないでください。

駅のホームで、視覚障がい者が線路に落ちそうになっているんだけど、どうしたらいい?
視覚障がい者が危険な状況にありましたら、大きな声で声をかけ、状況を説明し、危険回避の方法を指示してください(動かないでください、止まってください、もっと左(右)に寄ってください、後ろに1メートル下がってください、等々)。危険が切迫している場面では、躊躇なく体や服をつかみ、危険から遠ざけてください。

盲導犬ユーザーがエスカレーターの通路をふさいでいるのだが?
エスカレーターに乗る際、盲導犬ユーザーはハーネスを持っていない右手で手摺をつかみ、手摺の角度の変化で降りる位置を把握しています。これは特に関東で、エスカレーターを急いで昇降する人のための右側を塞ぐ結果になってしまいます。このような場合、周囲の人が、前後に人の通れるスペースを空けるなどして、協力してくださると助かります。